診療所(クリニック)の就職状況

すでに大学病院での就職状況についてはご紹介していますが、今回は診療所(クリニック)に関する
就職状況や大学病院や総合病院と比較した業務内容に関するメリット・デメリットについてご紹介
したいと思います。

まず初めに

 病院        :病床数が20床以上
 診療所(クリニック):病床数が19床以下

というように病床数によって病院と診療所(クリニック)の区分けがされていることは理解して
おきましょう。

それでは今後の診療所(クリニック)の薬剤師の需要に関してですが、やはり大学病院と同様に
2012年度の診療報酬改定で「病棟配置加算」が設置されたことが影響し、服薬指導などの病棟業務
を中心に薬剤師の需要が増加傾向にあります。よって採用強化の動きは数年は続くのではないかと
見られています。

ただし、将来的に不安視されているのが、診療所(クリニック)における医師の後継者不足で閉院・
休診するケースです。これにより、大学病院や大規模病院に比べて人員体制の減少などの影響を
受ける可能性が高いとの見方もありますので、そのあたりには注意が必要です。

一方、業務内容に関しては診療所(クリニック)のような小規模なものと、大学病院や総合病院
などの大規模なものとでも、基本的に違いはありません。

すなわち、医師が出した処方から、患者さんの体質・病気の症状に合った薬を調剤すること、
薬の効能・飲み方や注意事項を患者さんに対して説明をすること(服薬指導・お薬相談)、
医薬品についての管理、品質試験、DI業務(医薬品情報管理業務)、点眼や注射に使う薬剤、
軟膏剤などの成分を調整していく製剤といったところです。

しかし、診療所(クリニック)では診療科目が限られていることから、大学病院や総合病院のような
大規模な医療機関のようにたくさんの診療科目の仕事に関わることはできず、経験の幅が狭くなって
しまう
というデメリットが考えられます。ただし、逆にいうとその診療所(クリニック)で扱って
いる診療科目については深く経験や知識を得ることがメリットになります。

よって、薬剤師としてより幅の広い医療経験や知識を得たいと思っている人は、診療所
(クリニック)の薬剤師は不向きであると言え、特定の診療科目について極めたいという人にとって
診療所(クリニック)の薬剤師は最適であるということが言えます。

診療所(クリニック)の薬剤師の年収は、平均すると400万円から600万円というところが一般的
です。当然、人口密度の高い都市部や、訪れる患者数が多いところでは年収700万円を超える場合も
あります。それに加えて、診療所(クリニック)の薬剤師として働くメリットの中には、異動や転勤
がない
ということもあげられます。大規模な医療施設では、薬剤師の異動や転勤があることも多く、
その環境の変化に対応することがストレスとなる場合もあります。

すなわちこれらの条件を理解した上で、自分の理想の薬剤師のスタイルにあった就職先を見つける
ことが重要ではないでしょうか。

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